セトレマリーナびわ湖 | 丸滋製陶訪問
信楽 丸滋製陶
「地域の編集者」として、地域の宝物や物語の詰まった“ホテルというメディア”となり、魅力を発信していくことが使命だと考える私たち。
そんなセトレスタッフの感性を高めるべく行われた滋賀県甲賀市・信楽への訪問。
信楽の伝統的なお茶園・かたぎ古香園の訪問に続いて向かったのは、セトレマリーナびわ湖でもたくさん使用している信楽焼の窯元さんたちのところ。
前回の卯山製陶訪問に続いて、今回は丸滋製陶訪問の様子をお届けします。
丸滋製陶訪問
続いて訪れたのは、丸滋製陶・今井さんの元。
丸滋製陶は、信楽焼の伝統を受け継ぎながら、日常の生活の中に自然と溶け込み浸透していく“住まいのやきもの”の製作、提案をされている窯元さんです。
KIKOF
そんな丸滋製陶が、グラフィックデザインを手掛けるKIGIさんの設計の元、制作された器「KIKOF」をセトレマリーナびわ湖では使用しています。
KIKOFは案内していただいた今井さんの亡き義兄様・今井智一さんとKIGIさんとの出会いから生まれた器で、紙を折ることでデザインを考え、直線のみで構成された八角形が特徴です。
陶器とは思えないほど非常に軽く、淡い釉薬の色合いが目を引くKIKOFですが、当時の丸滋製陶にはなかった技術を用いての制作にあたり、試行錯誤の繰り返しだったそう。
そんな強いチャレンジ精神を持つ智一さんは、「信楽窯元散策路のwa」という、普段の信楽を歩きながら体感してもらえる活動を始めた方でもあり、現在その“信楽窯元散策路”は日本遺産にも認定されています。
現在は弟の今井将之さんが、6代目代表として智一さんの想いを引き継いでおられます。
ちなみに、セトレマリーナびわ湖が取り入れているKIKOFは、琵琶湖の朝・昼・夕・月夜の湖面に映る色をイメージしたMorning blue(ライトブルー)、Noon white(ホワイト)、Sunset pink(ピンク)、Moon night(グレー)の4色。
KIKOF制作風景
丸滋製陶でも今井さんのご厚意で制作風景を見学させていただけることに。
繊細かつ大胆な作業を己の手の感覚のみを頼りに黙々と続ける職人たちを前に、セトレスタッフも息をのみ目を奪われていました。
軽さが特徴のKIKOFに釉薬を吹き付けるのも難しい作業なんだとか。
ギャラリー
現代のライフスタイルの様々な場面に似合う“信楽焼(住まいのやきもの)”を提案する場として設けられた、制作現場2階の木造ギャラリーにも案内していただきました。
食卓を模して並べられたKIKOFを見ながら、このお皿もレストランに欲しい!と想像が膨らむスタッフたち。
訪ねてくれたことが嬉しいと、KIKOFのカップに珈琲を淹れて私たちと色々なお話をしてくださった今井さん。
実際に器を使ってみると、洗練されたデザインと驚くほど軽く手にすっと馴染む感覚に改めて魅了されました。
こうしてスタッフが訪問し信楽焼の魅力に触れること、セトレを介して繋がりが繋がっていくことを今井さんはとても喜んでくださいます。
セトレマリーナびわ湖での出逢い
そんな丸滋製陶のKIKOFは、セトレマリーナびわ湖でも客室やレストラン、お土産コーナーで出逢っていただけます。
実はフロントのチェックインカウンターや植木鉢にも使用していたり…色々なところで触れていただけるので、ぜひ探してみてくださいね。
信楽訪問を経て
今回の信楽訪問にて、新たな出逢いや学びを体験したセトレスタッフ一同。
こだわりに溢れた生産者さんたちの想いをしっかりと受け取り、そんな生産者さんの作品や食材をセトレでお客様にお届けできることに誇らしさと責任感を感じるスタッフ。
お客様がセトレマリーナびわ湖での宿泊を通して生産者さんと出逢い、ファンになり、帰路につきながらふと足を運んでみる…自分の言葉でしっかり魅力を発信することで、そんな繋がりを作っていければと語ってくれました。
地域の宝物と、それを取り巻くたくさんの想いを体感していただけるホテル、セトレ。
ぜひ一度足を運んでみてください。