未来へつなぐ~SETREの挑戦~

セトレグループは、地域に根ざしたコミュニティホテルとして、地域の「人・モノ・資源」などの魅力を発信しています。

地域には、地元の人すら知らない歴史や文化、受け継がれている技術などがたくさん眠っています。
地域の魅力を掘り起こし、多くの人に伝えていきたい。
私たちの発信が、地域の活性化や地域課題と向き合うきっかけづくりになればと考えています。

ただ泊まるだけのホテルではなく、お客様が過ごした一日が地域・社会・地球の未来につながるように……
私たちSETREは挑戦をはじめています。

給食を通して伝える”地域食材の魅力”

今回私たちは、次世代を担う子どもたちに『給食を通して地域食材の魅力を伝える』活動を行いました。

出張授業に出向いたのは、セトレ神戸・舞子と同じ神戸市垂水区にある「学校法人愛徳学園」さまです。
地域の食材に触れるだけでなく、「子どもたちが、食品ロスや環境問題、地域活性化について考えるきっかけになってほしい」、「生産者と触れることで、食材の知識や食への関心を高めてほしい」という想いから、ホテルシェフが考案・監修した特別メニューを給食でご提供しました。

 

知って食べると、もっと美味しい
野菜の魅力

これまで2回ほど、地域でつくられている野菜を使用した特別メニューを提供してきました。

第1回目(2024年10月30日)のメニューは、「あわじ鶏のグリルと秋野菜 さつまいものスープ仕立て」栄養豊富な秋野菜のさつまいもスープに、鶏の旨味、根菜の食感も楽しめる一品。
神戸市で有機野菜を栽培しているC-farm(シーファーム)さんのさつまいもがメイン食材です。生産者のC-farmさんにもお越しいただき、野菜の美味しさや有機野菜の作り方、食品ロス削減のために規格外野菜を使うことのメリットなどを、子供たちにも分かりやすくお話しいただきました。

2025年1月23日に開催された第2回目のメニューは、「じゃが芋と小松菜の和風ミートソースがけ」
C-farmのクリスさんから、メイン食材である有機野菜のジャガイモについて教えていただきました。そのほか、セトレスタッフによる野菜発掘クイズなど、生産者(C-farmさん)とセトレスタッフが一緒になり、子どもたちに野菜の魅力を伝える授業を行いました。

授業の後は、楽しみにしていた食事タイムです。当初はミートソースにトマトを使う予定でしたが、トマトアレルギーの生徒がいたためビーツに変更。普段あまり食べなれない「ビーツ」でしたが、甘みが強いビーツは子どもたちに大好評!「美味しい」と食べてくれました。食べる野菜のことを学んだからか、みんなとってもいい笑顔で、あちらこちらから「おかわり」「おかわり」の声が。生徒も先生も大満足の様子で食事タイムを楽しみました。

 

給食はもっとも身近な「生きた教材」

この取り組みには、『子どもたちが地域の食材に関心をもったり、知識を身につけたりする「食育の場」になってほしい』という願いが込められています。

生産者と触れ合うことで、地元にいる素敵な生産者のことをもっともっと知ってほしい。
大切に食材を育てる「生産者の想い」や、そこから届けられる「エネルギーあふれる食材」を感じてほしい。
給食で地域食材を取り入れることは、子どもたちが地域について考えたり、理解を深めたりするきっかけになると考えています。

現在はセトレ神戸・舞子だけの取り組みですが、今後は、セトレグループ全体で実施したいと考えています。
食育を通して「SDGsを考えることは、環境の改善や地域の活性化、食品ロスの削減に繋がる」ことを次世代の子供たちに伝えていきたい。

「生きた教材」として、これからも地域の魅力を伝え続けていく。
未来へつなぐ、SETREの挑戦はまだまだ続きます。

 

動画はこちらから
※当日の様子をご覧いただけます。