セトレならまち | 鹿の保護活動「SAVE THE DEER」
セトレならまち VOTE ACTION②
共感企業 一般財団法人 奈良の鹿愛護会
VOTE ACTIONと題して、未来課題解決の為に各店舗3つのアクションを掲げている私たちSETREグループ。
環境問題・食糧問題・地域課題などをテーマに現状の課題を提起し、多くの企業様と一緒に共感の輪を広げ社会全体で取り組むことを目指しています。
鹿とともにある奈良
セトレならまちから一歩外に出ると、至る所に悠々と歩く鹿たちが。
奈良と言えば1番に思い浮かぶであろう存在、その関係性は奈良時代にまで遡ります。
奈良に都ができたころ、現在の春日大社の祭神・武甕槌命(タケミカヅチノミコト)が茨城の鹿島神宮から鹿に乗ってやってきたとされ、以降神様の使いとして大切にされてきました。
鹿を取り巻く環境問題
そんな奈良の鹿たちが、観光客が捨てたビニール袋などのゴミを誤飲し命を落としています。
その現状を知ったセトレならまちでは、オリジナルの風呂敷が付いた宿泊プランを販売し、売上の一部を奈良の鹿愛護会へ寄付する活動が始まりました。
鹿せんべいをあげた経験のある方も多いのではないでしょうか。
鹿の主食はシバやドングリ等の木の実や木の葉であり、鹿せんべいは主食ではなく“鹿にとって安全なお菓子”です。
香辛料や砂糖は一切使用されず、せんべいを束ねているのは鹿が食べても問題のない和紙に大豆由来のインクで文字が書かれ、食用の糊で留められたもの。売上金の一部は保護活動にも使用されます。
観光客が鹿に与えるお菓子には、実は鹿への配慮が詰まっているのです。
しかし同時に、捨てられたパンフレットやビニール袋の誤飲が無くなることのない現状もあります。
一度飲み込んでしまったこれらのゴミは、胃の中に溜まってしまい、様々な病気の原因になります。食べ物が食べられなくなり死に至ることもあるのだとか。
奈良の鹿愛護会によると、ある5カ月の間に奈良公園で死んだ鹿14頭のうち9頭はビニール袋の塊が胃の中に詰まっており、重さは3.2㎏もあったのだそう。
ゴミの誤飲だけではなく、鹿への悪質ないたずらや交通事故など、鹿が安全に暮らせているとは言い切れないのです。
SAVE THE DEER
そんな現状の打破に少しでも貢献しようと始まったセトレならまちのSAVE THE DEERプラン。
オリジナルの風呂敷が付いたプランとなっており、宿泊代金の一部を鹿愛護会に寄付するとともに、ビニール袋の代わりに風呂敷をエコバックとして利用する新たなスタイルをご提案しています。
風呂敷とは元々奈良発祥のもの。
奈良の歴史や文化を感じながら、鹿に優しい過ごしを体験し、鹿を取り巻く環境問題に意識を向けるきっかけにしていただければと思います。
いつまでも鹿たちがのんびりと寛ぐ、ずっと変わらない景色の中に溶け込むホテルでありたいものです。