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2019/12/31

“地産地消”の本当の意味とは?

皆さんは、「地産地消」についてどれくらいご存知でしょうか?聞いたことはあるけど詳しくはわからない…メリットがわからない…という方がほとんどだと思います。

この記事では、「地産地消」について、その概念からメリット、さらには本当の意味まで紹介したいと思います。

テレビやニュースで聞く「地産地消」って何だろう?

近年、新聞やテレビのニュースで目にすることも増えた「地産地消」というキーワード。まず、農林水産省のHPによると、「地産地消とは、国内の地域で生産された農林水産物(食用に供されるものに限る。)を、その生産された地域内において消費する取組。食料自給率の向上に加え、直売所や加工の取組などを通じて、6次産業化にもつながるもの。」とあります。

ちなみに、ウィキペディアには「地産地消とは、地域生産・地域消費の略語で、地域で生産された様々な生産物や資源(主に農産物水産物)をその地域で消費することである。」とありました。

「地産地消」という言葉それ自体は、1981年頃から使われるようになったようですね。地域特性を生かした食生活の構築と、農村部の健康増進を図ることを目的に、農林水産省が進めた「地域内食生活向上対策事業」で登場した言葉だそうです。色々な記載がありますが、「地産地消」とは、簡単に言うと「地元で作られた食べものを、地元で消費すること。」ということになりますね。

「地産地消」のメリットとは何でしょうか?

数年前より、食品や産地、原材料などを偽装する問題などが表面化し、消費者に「食に対する安心・安全志向」というものが非常に高まってきています。ある全国の消費者1,500名を対象として実施された「地産地消に関する意識・意向」調査(回収率77.7%)では、”全国消費者の9割が、地産地消を意識した日常生活を送っている”といった回答が得られているほどです。

今や「地産地消」は私たちの生活に切っても切り離せないほど身近に存在するテーマだということが分かりますよね。消費者からの関心が高い「地産地消」ですがメリットはどんなことが考えられるでしょうか。

まず第一に、「地産地消」の最大のメリットは、「いつ、どこで、どんな人が作ったものなのか」がハッキリとわかるので、消費者(つまり私たち)が安心できるということです。

また、生産者側としても、地域で生産するものを地域で消費するので、流通範囲を広く設ける必要がなく、流通コストを削減することができる面。

また地球環境としても、消費者に届くまでの時間が短縮できるため、ガソリンの節約や、二酸化炭素の排出量を抑えて環境にやさしいエコなシステムであるということも挙げられます。

生産者と消費者との距離が近いため、直接販売などを通じて、生産者の商品に対する想いや価値を伝えやすくなり、販売チャンスが広がり、さらに、消費者の顔が見えることで、ニーズをとらえやすく、消費者の声も生産者へ届きやすいという面も考えられます。

一方、産業の面では、農業の技術が地域に根付き、技術の保全・維持・発展に寄与するといったこともあるのではないでしょうか。

そういった多方面でのメリットがある「地産地消」は、大小関わらず、多くの企業・生産者、消費者が、定番キーワードように生活、ビジネスの場に取り入れ、日本中で定着しつつある概念になっています。

飽食の時代だからこそ、立ち止まって考えてみたいこと。

私たちの生活が豊かになり、輸送手段が便利になり、遠くにある美味しく、珍しいものを簡単に手に入れられる時代になったことで、「いつでも、どこでも、どんな食べもの」も手に入ってしまう時代になりました。

本来、その場所で食べられていたはずの食べものが、「美味しい、珍しい」という理由だけで、他エリアに持ち込まれ、大量に消費されていき、もともとそれを消費していた人々(地域に住んでいる人たち)にまで回らなくなっていく…。こういった現象が問題視されてきたことで、改めて見直されてきた考え方かもしれません。

「地産地消」が多くなれば、遠くのものをわざわざ運んできて食べるよりもはるかに効率がよく、環境にかかる負荷も抑えることができ、元の環境への影響も少なくてすむ…。という事ですが、本当に大切なことは「何のために地産地消するのか?」ということを忘れてはいけないのではないでしょうか?

そう、「地産地消」とは、ただ単純に地球環境のため、ビジネスニーズのため、消費者の安心安全のためだけではないのです。

忘れてはいけない、「地産地消」の本当の意味とは

「地産地消」で一番大切なのは、日本人が、昔から築きあげてきた「食べもの」に対する考え(知恵)そのものだということだと私は思います。

もともと日本には、「地元で採れたものを、、旬の時期に食べるのが健康によい」という考え方がベースにあり、その土地の気候や風土、環境にあった農産物が食べられてきました。

そういった農作物は、農薬などをたくさん使わなくても、自然のエネルギーで豊かに実るため、安全でかつ栄養価が高く、何より新鮮でおいしい。とされており、そうしたものを食べることで、日本人の健康と長寿は守られてきたと言われています。

また、自分たちが暮らす地域の文化や風土を、食べものを通じて、知るというきっかけになることで、食育、郷土愛にも繋がってくるのです。

日本には四季があり、地域による気候、風土が異なり、それに基づいて、食べもの文化も地域によって特性が形成されてきました。

そう、これこそが「地元の食材(地産)」なのです。

その地域でしか育たないということは、その地域の特性に馴染んでいて、そこの風土や気候に順応するための食材であり、その食材は、そこで生活する人たちに消費されること(地消)が、人の健康にとっても一番よいという連鎖。これこそが、「地産地消」の本当の意義なのです。

「地産地消」の醍醐味は…

情報過多な昨今、私たちは、メディアの影響を受けすぎて、大根は甘いのが美味しい。

酸っぱいミカンより、甘いミカンの方が良い。

などといった一方的な情報がすり込まれていることが多分にあります。

それだけでなく、形がどうであるとか、より赤いものが高級であるとか、季節外れなものを食べることにも抵抗感がありません。

そればかりか、いつの季節に、なんの食べものが実るのか?すら、知らない場合もあります。

でも、そうした思い込みがなかった昔の人は、地元の旬のものを、その時季その時季に合わせて、ちょうど良いときにいただくことが、「何よりも美味しい」というシンプルな価値観だったのではないでしょうか。

決して、地域活性とか、食べて地域を応援するなどといったことが本来の目的ではなく、自然に身を任せて、旬なものを、その土地にあった食べ方で、いただくことをシンプルに喜び、体も心も満足できる。自然の恵みを感じられる。これこそが「地産地消」の本当の醍醐味なのはないでしょうか。

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