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2021/03/8

お土産にも最適!奈良で培われた蚊帳生地のてぬぐいは優れモノ

薄織物の産地である奈良。目の粗い独特な蚊帳生地、現在は蚊帳だけでなくてぬぐいとしても使われています。

かさばらず持ち運びがしやすい上に、吸水性もよく早く乾く。そんなてぬぐいは旅先での思い出の品として、お土産としてもおすすめ!今回は奈良で作られる蚊帳生地を使ったてぬぐいの特徴と用途、そして商品紹介をお届けします。

かわいいてぬぐいがたくさんある奈良で、お散歩しながらてぬぐい集めをしてみてはいかがでしょうか?

歴史ある奈良の特産品、てぬぐいにも使われる「蚊帳生地」とは

「蚊帳」というと、蚊から身を守り寝苦しい夜を快適に過ごすための知恵が生んだアイテム。通気性を確保するため、目の粗い生地になっているのが特徴です。現代では、蚊帳自体はあまり見かけることはありませんが、その独特な蚊帳生地は用途を変え、現在の私たちの生活に溶け込んでいるのはご存じでしたでしょうか。

ふきんやストールといった身近な商品の他、現在では自動車シート難燃補強基布、フィルター基布などの産業用資材としても用途は進化しています。

奈良は蚊帳生地の一大生産地だった

そんな蚊帳生地と奈良の関係は古く、蚊帳生地の始まりは西暦270~312年頃。中国から蚊帳作りの技術者が日本に来たことからと言われており、室町時代には既に「奈良蚊帳」と呼ばれる蚊帳が贈答品として扱われてきたという記録があります。当時は絹でできた高級品だったようです。

奈良県東部では麻の生産が多く、江戸時代に入ると麻を使った蚊帳生地が織られるようになりました。しかし、こちらもまだまだ庶民の手には届かない高級品だったよう。

庶民の生活に蚊帳が使われるようになるのは、明治時代になってから。木綿の原料である、綿花が日本で栽培されるようになり、ようやく安価な蚊帳が普及します。奈良は「大和木綿」や「大和絣」といった綿織物、そして麻の蚊帳の生産が盛んでした。その高い織物技術を活かし、綿の蚊帳生地「奈良蚊帳」は誕生したのです。

一度使うとやみつきに「蚊帳生地」のてぬぐいの特徴と用途とは


そんな蚊帳生地のてぬぐい、一度使うと手放せなくなる!と今でも高い支持を受けています。どんな特徴があり、どのような場面で使われているのか詳しくご紹介します。
吸水性と速乾性が抜群!使い勝手の良さが魅力
現在、蚊帳生地のてぬぐいがこのように人気を集めている秘密はその可愛さだけではありません。実は、機能性の高さが大きな魅力でもあるのです。

蚊帳生地の特徴は、その目の粗さ。そのため通気性に優れ、濡れてもすぐ乾きます。清潔に使いたいキッチンはもちろんのこと、赤ちゃん用のタオルやスタイとしても最適。はじめは糊が効いてパリッとしていますが、使うほどにどんどん柔らかく肌触りもよくなっていくのも特徴。使うほどに肌に馴染んでいきますよ。

また、平織の蚊帳生地を何層にも重ねているため、丈夫さも兼ね備えています。ごしごしと強い力でこすっても大丈夫。長く清潔に使え、肌触りの良さも抜群!というもの。これはぜひ、日常の生活に取り入れたいところです。

蚊帳生地のてぬぐいは、意外にも幅広い用途で大活躍!

ここまで読まれた方は、ふきんとしての使い方をイメージされる方も多いはず。確かに「蚊帳生地」というと蚊帳ふきん!キッチンで使うもの、という印象が強いですね。しかし、蚊帳生地のてぬぐいの用途はそれだけではありません。ここからは、蚊帳生地のてぬぐいの幅広い用途をご紹介します。

まずは定番の食器拭きとして。毛羽立ちがないため、食器に繊維が付きません。拭き筋もつかないので、ストレスフリーな使い心地です。

さらに近年、食器の水切りカゴを撤去し、水切りマットとして使う人も多いよう。吸水性も良く、食器を洗うたびに交換できるので清潔に使用できます。また、水切りカゴ自体の掃除の必要がなくなり、スペースも大きく空くため、ミニマリストの間では定番なのだとか。

そして、てぬぐいとしての使い方。タオル代わりに手を拭いたり、お風呂上りに体を拭くのも。薄いですが、吸水性は抜群なのでタオルと遜色なく拭くことができますよ。さらに、乾きが早いので、毎日使うタオル代わりとしての利用は最適!特に梅雨時なんかは、重宝すること間違いなしです。

さらに収納の目隠しやほこり除けにも。生活感を上手く隠しつつ、インテリアとしても馴染みます。

そして、くたくたになった蚊帳生地のてぬぐい。最後は、掃除のぞうきんとして家じゅうをぴかぴかにしその役目を全うします。

蚊帳生地のてぬぐいといえば「白雪ふきん」!おすすめのてぬぐい紹介

では、気になる蚊帳生地を使ったてぬぐい。奈良発のおすすめの蚊帳生地のてぬぐいといえば「白雪ふきん」。”ふきん”と銘打っていますが、これはあくまでブランド名。代々蚊帳製造で培ってきた高い技術を活かし、現在では蚊帳生地のてぬぐいはもちろん、バッグやホームウエアなど身の周りのテキスタイル商品も製造しています。

もちろん現在も、ふきんの製造もしています。一見ふきんとは思えないようなオシャレさで、雑貨店やインテリアショップでよく見かけることも多いですね。

白雪ふきんのてぬぐいは、「白雪友禅てぬぐい」として販売されています。一般的な日本てぬぐいは、薄い一枚生地。一方、白雪友禅てぬぐいは、蚊帳生地を何層にも重ねています。そのため、吸水力は抜群!1枚1枚は目の粗い生地のため、速乾性も兼ね備えている優れモノ。

ですが、タオルほどかさばらずコンパクト。持ち歩きにも最適です!まさにタオルとてぬぐいのいいとこどりなのが、白雪友禅てぬぐいの特徴ですね。

友禅染が美しい「白雪友禅てぬぐい」。奈良土産としても最適!

この白雪友禅てぬぐい、その名の通り「友禅染」が表面に施されています。そのため使っていて楽しくなるようなカラフルな色柄が豊富に揃っています。お気に入りの1枚を選んだり、1枚ずつ買い集めていく楽しみもありますね。

もっとシンプルなてぬぐいをお探しの方や、男性の方には「白雪備長炭入りてぬぐい」もおすすめ。両面杢グレー生地のため、シンプルで落ち着いた印象です。また、生地には昔から消臭剤として活用されてきた、”紀州備長炭”が練り込まれた繊維が使われています。白雪友禅てぬぐいより20㎝長いため、お風呂上りに体を拭いたり、スポーツ時に、男性の方にもおすすめ。

白雪友禅てぬぐいは1枚1,000円程。非常に丈夫で、使うほどに柔らかくなるので本当に長く使うことができますよ。

ちなみに奈良県内だけでも取扱店は約50店舗も。このことからも、奈良の蚊帳生地は生活に欠かせない品として昔から厚い信頼を受けているのが分かります。

東大寺の大仏殿やJR奈良駅の駅ビル、ビエラ奈良でも販売していますので、きっと旅の途中あちこちで出会えるはず。限定色や限定柄もあるので、奈良に行った際にはぜひお気に入りの1枚をGETしてくださいね。

セトレならまち
SETRE NARAMACHI
住所:奈良県奈良市高畑町1118
TEL:0742-23-2226
営業時間:
【ホテル】 火曜定休
http://www.hotelsetre.com/naramachi
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