
奈良といえば、広大な奈良公園に世界遺産となっている神社仏閣がたくさん。修学旅行や外国人旅行者からも人気が高いエリアなのは、ご存じの通りです。ただ、観光スポットが多くどこを訪れようか迷う人も多いはず。
今回の記事では、奈良出身者が奈良といえばココ!”というスポットを厳選してご紹介します。初めての奈良旅や効率よく奈良を巡りたい!という人は必見です!
圧倒的スケール!”奈良の大仏さま”で知られる東大寺
まず奈良を訪れる際に、絶対に外せないのがこの「東大寺」。”奈良の大仏さま”として有名なのがこの寺院。実際に訪れてみると、その圧倒的なスケールで唯一無二の存在感を放っています。世界遺産として多くの観光客で賑わっているスポットでもあります。
まずはこの東大寺の歴史を簡単にご紹介します。724年に即位した聖武天皇が、この大仏さまを建立。天災や疫病が相次ぐ奈良時代を、仏教の力で国を守ろうと願って建立したと言われています。華厳宗の大本山であり、その本尊としてこの大仏さまがいらっしゃるという訳です。
この大仏さまは盧舎那仏坐像(るしゃなぶつざぞう)と言い、宇宙そのものを表す仏様です。世界中に慈悲の光を照らし、生きる人々を悟りに導く存在とされています。
そしてその驚くべきスケール!高さはなんと約15m!右の手のひらの中指だけでも1mもあり、世界最大級の金銅仏です。この大仏を造る際には、何と当時の国民の約半数である約260万人が携わったと言われてます。確かに実際に大仏さまを見上げると、その大きさと迫力に思わず圧倒されるはず。
厄除けにぜひ!大仏さまの”鼻の穴”をくぐろう
大仏さまが安置されている東大寺の本堂である大仏殿。その中で列をなしているスポットがあるかもしれません。その大仏殿の中の柱の一本の根元に大きな穴が開いており、この穴を潜り抜けるために多くの人が並んでいます。
この穴は、高さ約30㎝、幅約37㎝。大仏さまの鼻の穴と同じ大きさと言われています。この穴を潜り抜けられれば、無病息災、祈願成就のご利益があると言われており、そのご利益にあやかりたい!という人で行列が出来ているという訳。
標準体型の成人女性であれば難なく、くぐり抜けられることができますよ。四つん這いになってくぐり抜ける必要があるので、参拝の際はパンツスタイルがおすすめです。ぜひ、奈良旅の思い出の一コマに大仏殿の柱の穴をくぐってみてはいかがでしょうか。
(現在は、新型コロナウイルスの影響で、中止している可能性があります。HP等で事前にご確認下さい。)
住所 奈良市雑司町406-1
電話番号 0742-22-5511
アクセス 【電車】近鉄奈良駅から徒歩20分
【バス】近鉄奈良駅から奈良交通バス「市内循環」乗車4分→「東大寺大仏殿・春日大社前」下車後徒歩5分
拝観時間 【大仏殿】〇4~10月 7:30~17:30 〇11~3月 8:00~17:00
【法華堂(三月堂)】・【戒壇院千手堂】 8:30~16:30
拝観料 境内は無料
大仏殿・法華堂・戒壇堂・千手堂・東大寺ミュージアムそれぞれで拝観料を要します。
〇中学生以上 600円
〇小学生 300円
公式HP 東大寺公式HP
仏像好き必見!国宝仏の宝庫である興福寺
そして続いてご紹介するのは「興福寺」。近鉄奈良駅から徒歩5分の距離に位置しており、奈良公園の玄関口に立つ寺院です。
奈良のシンボルと言える「五重塔」があるのが、この興福寺。ちなみにこの五重塔は日本にある古塔の中で、京都の東寺にある五重塔に次いだ高さ。何と高さ約50mもあるのです。夜にはライトアップされ、昼間とは違った幻想的な風景もまた魅力です。
では、興福寺の歴史を振り返ってみましょう。創建は平城遷都が行われた710年。藤原氏栄の基礎を固めた藤原不比等が、都を見下ろせる景勝地に氏寺として建立しました。
興福寺の境内には、東金堂、中金堂、南円堂、北円堂といくつかの金堂がありますが、何度かの焼失と再建を経て、現在の姿があります。ちなみに現在の五重塔は6代目で室町時代に再建されています。寺院には国宝に指定されている仏像がたくさんありますが、建物の大半も国宝もしくは重要文化財に指定されています。
日本の仏教美術が一堂に。”阿修羅像”がいらっしゃる国宝館は必見。
境内を散策するのと共に忘れてはいけないのが、「国宝館」。こちらは、興福寺の名だたる仏像がたくさん展示されています。中でも有名なのが「阿修羅像」。きっと歴史の教科書で、一度は目にしたことがある人も多いのではないでしょうか。
奈良時代の傑作ともいえ、国宝に指定されています。3つの顔に6本の腕を持っている姿でが印象的ですね。もとは仏法を守る帝釈天に戦いを挑む戦神でありましたが、お釈迦様に諭され守護神へと姿を変えたと言われています。
そのためか、3つある顔はそれぞれ微妙に表情が違って見えるはず。向かって左の顔は、幼少期の顔とされており、過去を悔いているかのような下唇を噛んだ表情が特徴的です。向かって右の顔は思春期の顔とされており、まだ悟りに至っておらず迷いを感じられる表情。そして正面が青年期の顔とされており、戦神から守護神へとなり憂いを帯びつつも迷いから脱したような表情が特徴的です。
阿修羅像の心中は私たちには分かりえませんが、見る人によってどのような表情に見えるか変わってくるのも不思議なところ。そこも仏像を見る上での面白い点なのではないでしょうか。
あなたの目にはどのように映るのか、ぜひ一度生で見てみてくださいね。
住所 奈良市登大路町48
電話番号 0742-22-7755
アクセス 【電車】近鉄奈良駅から徒歩5分
拝観時間 9:00~17:00(入堂は16:45まで)
拝観料 境内は無料
〇国宝館:大人700円 〇東金堂:大人300円
〇中金堂:大人500円 〇国宝館・東金堂連帯共通券:大人900円
公式HP 興福寺公式HP
朱塗りの社殿が美しい。悠久の森に鎮まる世界遺産、春日大社
そして最後にご紹介するのが、「春日大社」。全国に約3000あると言われる春日神社の総本社です。平城京遷都の際に、現在の茨城県にあたる常陸国の鹿島神宮から神様をお招きし、この春日大社の御祭神としたのが始まり。皇室とのつながりも深く、現在は一般市民まで幅広く信仰を集めている神社です。
はじめにご紹介した東大寺の法華堂からだと徒歩15分程。奈良公園と一体化しているため、春日神社の敷地内には愛らしい鹿がたくさん!境内を散策しながら、たくさんの鹿と出会うことができますよ。
春日山の麓に広がる敷地内は、本当に緑豊か。お目当ての朱塗りの社殿まで青々と茂る森の中をすすみます。実際に歩いてみると、空気が綺麗で、いるだけで心が洗われるような気持ちの良い空間。社殿へと一歩一歩足を進めるほどに、何だか厄が落ち、身も心もすっきりとしたような感覚を覚える人も多いのも頷けます。心をリフレッシュしたい!エネルギーをチャージしたい!という人は一度足を運んでみては。
縁結びのお願いをしたいなら”夫婦大國社”へ足を運んで
春日大社の広大な敷地の中には、神社が点在しています。その中の一つに縁結びの神様が。縁結びを願う人はぜひ、本社の南側にある「夫婦大國社」へ足を運んでみてください。
大國主命とその奥さんである須勢理姫命を御祭神としています。日本で大國様夫婦を祀っているのは、ここだけ。縁結びはもちろん夫婦円満のご利益もあるとか。恋愛成就、夫婦円満のパワースポットとして密かに人気を集めています。
ハート形のピンクの絵馬はとっても可愛らしく目を引きます。お参りの記念に願いを書き記してはいかが。
住所 奈良市春日野町160
電話番号 0742-22-7788
アクセス 【バス】JR奈良駅、近鉄奈良駅から奈良交通バス「春日大社本殿行き」→「春日大社本殿」下車すぐ
拝観時間 開門:7:00~17:00
拝観料 境内は無料
〇本殿前特別参拝:大人500円 〇国宝殿:大人500円
〇万葉植物園:大人500円
公式HP 春日大社公式HP
東大寺・興福寺・春日大社は1日で回れる!奈良の魅力を思いっきり堪能してみては
今回、奈良観光の際には絶対外せないスポットを3つ厳選してご紹介しました。いずれも世界遺産として世界に誇る奈良の代表的建造物であり、観光スポットです。
さらにいずれも奈良公園の敷地内に点在しているため、1日で観光できるのもポイント。時間がない人や、日帰り旅行でも十分楽しむことができますよ。観光中にたくさんの鹿に出会えるのも、奈良らしさを感じられるはず。ぜひ今度のお休みには、奈良を訪れてみてはいかがでしょうか。
SETRE NARAMACHI
住所:奈良県奈良市高畑町1118
TEL:0742-23-2226
営業時間:
【ホテル】 火曜定休
http://www.hotelsetre.com/naramachi

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