
奈良は日本酒発祥の地と言われる場所なのをご存じでしたか?古より「奈良流は酒造り諸流の根源なり」と言われるだけあり、奈良の日本酒の関係は深く長いものなのです。
今回はそんな奈良を訪れた際に、ぜひ立ち寄りたい奈良の酒蔵をご紹介。酒蔵限定販売のレアなお酒を見つけたい!酒蔵見学を通じもっと日本酒を深く知りたい!飲み比べで好みの一杯を見つけたい!そんな日本酒好きに知って欲しい奈良の酒蔵をご紹介します。
「春鹿」の蔵元、今西清兵衛商店
日本酒「春鹿」で有名な奈良の酒造元である今西清兵衛商店。「米を磨く。水を磨く。技を磨く。心を磨く。」と明治17年の創業以来、一貫した酒造りの姿勢を貫いています。現在では世界10か国に輸出され、高く評価されている日本の酒造メーカーのひとつでもあります。
場所は奈良の観光スポットとしても人気のならまち界隈。春日大社からほど近い場所に位置しています。近鉄奈良駅からだと、徒歩15分の距離です。そのため奈良観光の際にも立ち寄りやすいのも、嬉しいですね。
日本酒発祥の地で好みの一杯を見つけたい!利き酒体験
この春鹿酒造では、利き酒を体験することができます。しかも何と一人500円で、5種類のお酒を飲み比べ。この利き酒体験の最初に手作りのオリジナルグラスを選ぶのですが、底に鹿が彫られているのも粋な演出です。ちなみにこのグラスは利き酒体験後、持ち帰ることができます。このグラス込みで500円は驚きです。
日本酒発祥の地で出来る体験という付加価値はもちろんですが、これから日本酒に挑戦してみたい日本酒初心者でも気軽に楽しめる敷居の低さも人気の理由の一つでしょう。
それぞれのお酒の特徴については、スタッフがしっかりと解説もしてくれるよう。また、時期によっては期間限定酒や新酒を味わえることも。同じ酒蔵で造られたお酒でも、こんなに違う表情があるのかと日本酒好きも新たな発見があるはず!
お気に入りの日本酒が見つかったら、その場で購入も可能。自宅で持ち帰ったグラスを傾けて、日本酒を愉しむひとときは旅の余韻として素敵な時間となることでしょう。
住所:奈良県奈良市福智院町24-1
電話番号:0742-23-2255
アクセス
〇JR奈良駅より奈良交通バス「福智院町」下車徒歩1分
〇近鉄奈良駅より徒歩15分
定休日:お盆、年末年始、酒造まつり(9月)開催時等
営業時間:10:00~17:00(受付は10:00~16:30)
ホームページ:今西清兵衛商店公式HP
美吉野醸造
続いてご紹介するのが、美吉野醸造。その名の通り、全国的にも知られる千本桜で有名な吉野に蔵を構えている酒造メーカーです。近鉄奈良駅からだと約1時間半程かかりますが、それでもわざわざ足を運びたくなるこだわりのお酒が造られている酒蔵なのです。
酒蔵だけでの限定販売のお酒もあるようです。また、お酒造りや発酵に興味がある人はぜひ酒造見学にも参加してみては。11月から2月までの製造時期だけの期間限定。参加費用500円で、花巴利きお猪口付きです。試飲もしながら日本酒が造られるまでの工程を、実際の酒蔵で学ぶ大人ならではの体験ができますよ。(新型コロナウイルスの影響で、2020年度の酒蔵見学は中止となっています。)
わざわざ足を伸ばしても行きたい!吉野の自然が生み出す「花巴(はなともえ)」の蔵元
吉野川と山に囲まれた自然豊かな土地で生み出されるのは、吉野の風土を最大限に活かした「旨味と酸味をしっかり感じる酒」。
吉野の土地は多湿な山林地帯。それ故、腐敗を防ぐため古くから塩漬けなどの保存食文化が根づいてきた土地でもあります。そんな吉野で、発酵による酸を抑える製法ではなく、その発酵と上手く付き合う製法、つまり旨味と酸味を両立させる酒作りを行っているのがこの美吉野醸造。
そんな美吉野醸造の看板商品と言えるのが「花巴(はなともえ)」。独特の酸味に虜になる人も多い人気商品です。また、「樽丸」、「木桶仕込み 百年杉」は、吉野杉の木桶仕込みで造られたお酒。現在ではホーローのタンクでの仕込みが主ですが、なんと60年ぶりに吉野杉での木桶での仕込みが復活。吉野杉ならではの上品な木香が感じられる、まさに奈良を感じるお酒と言えるでしょう。
住所:奈良県吉野郡吉野町六田1238番地1
電話番号:0746-32-3639
アクセス:近鉄吉野線「六田駅」下車徒歩10分
営業時間:9:00~17:00
ホームページ:美吉野醸造公式HP
八木酒造
そして最後にご紹介するのが八木酒造。明治10年に創業された奈良の中でも歴史ある酒造の一つです。奈良公園の南東に位置し、ならまちの中心からも徒歩で5分の距離にあります。近くには春日大社があり、古から春日山原始林の豊かな地下水に恵まれた場所でもあります。
そんな八木酒造は日本酒はもちろんですが、梅酒といったリキュールや本格焼酎の製造もしています。バラエティに富んだお酒のラインナップが魅力です。きっとお気に入りの一杯が見つかるはず。
基本的には、土日祝、年末年始が休業日となっています。月に何度か土曜日にお店が開いていることもあるようですが、訪れる際には事前にHP等で営業しているかチェックしておく方がいいでしょう。
奈良の素材をふんだんに使用した女性好みの梅酒は、お土産にもおすすめ
八木酒造では日本酒や焼酎を醸造している酒造メーカーではありますが、その高い醸造技術を活かしたお酒にも定評があります。奈良県の西吉野や平群町で収穫された梅の実を漬けこんだ梅酒も人気商品となっています。
独特のとろとろ感がたまらない「ならまちかくてる うめ」や「とろとろの梅酒」といった女性好みのお酒のラインナップも魅力です。ちなみに2019年には、ヨーロッパで最も歴史ある日本酒専門の品評会である「ロンドン酒チャレンジ」で、「とろとろの梅酒」がプラチナ賞を受賞。同時に「月ヶ瀬の梅原酒」は、金賞を受賞しています。スポンサーのない品評会のため、純粋に世界でその味を認められたと言える快挙です。
自宅での晩酌用に好みのお酒を選ぶのも楽しい瞬間。さらに、八木酒造の梅酒はパッケージも非常にお洒落な雰囲気のものが多く、プレゼントや女子会のお土産として持参してもウケそうです。
酒蔵見学も予約をすれば、可能です。(2020年度は新型コロナウイルスの影響で、蔵見学は中止となっています)ならまちを散策する際には、ぜひ立ち寄りたいスポットです。
住所:奈良県奈良市高畑町915番地
電話番号:0742-26-2300
アクセス:JR奈良駅・近鉄奈良駅より奈良交通バス「破石町」下車徒歩3分
定休日:電話、公式HP営業カレンダー等でご確認ください
営業時間:9:00~17:00
ホームページ:八木酒造公式HP
まとめ
奈良は日本酒発祥の地と言われるだけあり、個性豊かでこだわりの日本酒がつくられる酒蔵がこのようにいくつもあります。ネットで気に入ったお酒も買うのもいいけれど、せっかくならそのお酒が生まれた土地で、風土や気候を感じながら選ぶのも日本酒の楽しみ方の一つかもしれませんね。
特に酒蔵見学など実際に酒造りに携わっている人のお話を聞いてから飲む日本酒は、さらに味わい深いものになるような気がしませんか。また酒蔵だけでしか販売していない限定商品もあることも多いので、お土産としても喜ばれそうです。
そのお酒の特徴やバックグラウンドを知って飲むのは、まさに大人ならではの嗜み方と言えるのではないでしょうか。これから日本酒を嗜みたい、はたまたもっと日本酒を知りたい!という方は実際に酒蔵を訪れてみてはいかがでしょうか。
SETRE NARAMACHI
住所:奈良県奈良市高畑町1118
TEL:0742-23-2226
営業時間:
【ホテル】 火曜定休
http://www.hotelsetre.com/naramachi


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