
春といえば暖かな空気に包まれて、満開の桜を眺めるのが日本の風物詩ですよね。冬が終わりに近づくと、日中の気温の変化に春の訪れを感じ、桜の開花を待ちわびる人も多いのではないでしょうか。
気温の高い沖縄から順に開花する桜は、2月頃から順に日本列島を美しいピンク色に染め上げていきます。暖かい気候を誇る長崎では、3月末頃と本州より少し早め。心地の良い春の風を感じながらのお花見が楽しみですね。
今回は、長崎で一足早くお花見を楽しむことができる名所をご紹介します。春らしい匂いや雰囲気を感じに、ぜひ足を運んでみてくださいね。
標高約150m!長崎観光スポット「風頭公園」
長崎の観光名所として知られている風頭公園は、ハタ揚げという有名なお祭りの名所でもあります。ハタ揚げとは「凧あげ」のことですが、他の地方のように凧を高く揚げる遊びではなく、ハタ同士で掛け合い、相手のハタの糸を切って落とすという競技です。公園内には、ハタ資料館もあります。
また、坂本龍馬がこの長崎で日本の近代化に尽力していたことを知っていますか?
坂本龍馬は、長崎に日本で最初の貿易商社「亀山社中」を設立しました。
当時、武器の調達や物資の運搬にと、長崎で活躍していたことが知られています。
風頭公園には、そんな坂本龍馬を称えた銅像が建設されており、歴史を探訪できる名所となっています。
春には桜が咲き乱れ、初夏にはあじさいが咲くことから、いつも多くのお花見来場者で賑わっています。また、標高約150メートルの風頭山は夜景スポットとしても有名。桜の季節には、ぼんぼりに照らされた350本以上のソメイヨシノと、夜景の麗しげな景色を堪能できます。
市街地を一望できる「風頭公園桜まつり」
長崎の中心部からバスでおよそ20分で到着する風頭公園では、3月下旬より桜の見頃を迎えます。標高の高い公園から見下ろすと、満開の桜と共に長崎港を見渡すことができます。鶴が羽を広げた姿のように見えることから「鶴の港」とも呼ばれています。
風頭公園桜まつりでは、咲き乱れるソメイヨシノを楽しむ他、特設された舞台の上で伝統芸能の江戸芸やカラオケ大会が催されます。日中のお花見も、夕日が沈んだ後のライトアップも、どちらも捨てがたいですよね。
公園内には、写真映えするハート岩が隠されているので、ぜひお花見の合間に足元を探してみてはいかがでしょうか。
住所:長崎県長崎市風頭町伊良林3丁目
番号:095-829-1184(中央総合事務所 地域整備2課)
アクセス:長崎駅より長崎バス風頭山行き風頭山バス停まで20分、下車後徒歩5分。
利用時間:年中開放 例年3月頃に風頭公園桜まつり開催(2020年中止)
公式URL:https://www.city.nagasaki.lg.jp/sumai/630000/632000/p010158.html
日本さくらの名所百選の地「大村公園」
次にご紹介するのは、長崎県では有名な花の名所「大村公園」。この公園は、古代平安時代から明治維新にいたるまで、絶えることなく続いた大村藩主の居城「玖島城跡」にあります。お城の石垣もそのまま残されており「日本の歴史公園100選」にも選ばれました。
公園内に所狭しと植えられている桜は、3月下旬のソメイヨシノから始まり、オオムラザクラ、クシマザクラ、ヤエザクラと約2000本の桜が順に開花していきます。桜の時期が終わってもなお、花菖蒲やアジサイと絶えることなく数々の花を楽しむことができます。
4月の上旬に開催される「大村桜まつり」では、大村市内外の和菓子や洋菓子を集めたスイーツ販売や、音楽イベントが開催されます。長崎県内でも一二を争う桜の名所で、春の訪れを感じてみてはいかがでしょうか。
国指定天然記念物「オオムラザクラ」
ご紹介した大村公園で、ぜひ一目見てほしいのが「オオムラザクラ」。4月上旬~4月中旬に見頃を迎えるオオムラザクラは公園内に約300本植えられています。玖島城の本丸跡にある大村神社に、国指定天然記念物として咲く桜です。二段階で花びらが咲き、外花と内花が1本のめしべで串刺しになっているように見えるのが特徴です。
ソメイヨシノが咲き終えた後、後を追うように満開になるオオムラザクラは、美しいピンク色に染まります。まるで桜の牡丹のようにコロンとした風貌で、その可愛さに惚れ惚れしてしまう人も多いのではないでしょうか。花びらの数が多くて、写真映えも間違いないでしょう。
同じ頃にはツツジや藤の花も見頃を迎え、3月末~6月下旬までは「大村公園花まつり」と呼ばれ大変な賑わいを見せています。
住所:長崎県大村市玖島1丁目43番地
番号:0957-53-4111(産業復興部観光興課交流推進グループ)
アクセス:長崎自動車道大村インターチェンジから車で約15分
長崎自動車道木場スマートインターチェンジ(ETC専用)から車で約10分
JR大村駅からバス約10分「市役所前」バス停下車
利用時間:年中開放 例年3月下旬~6月中旬は花まつり期間(大村桜まつり2020中止)
公式URL:
https://www.city.omura.nagasaki.jp/kankou/kanko/omuranohana/ohanami/omurakoen.html
2キロに渡り咲き乱れる「琴海戸根川の桜並木」
最後にご紹介するのが、長崎市都市景観賞を受賞している「琴海戸根川の桜並木」。国道206号線からもずらりと一望できる2キロの並木道には、春になると桜が咲き乱れます。隣接する社が丘公園一面の、広大な菜の花畑と合わせ、贅沢な景観を味わうことができる絶景スポットです。
並木道から階段を下って川縁に降りることも可能で、河面に浮かぶ花筏を間近で鑑賞することができます。蛍や鯉が見られるほど綺麗な川で、桜の花びらがよく映えついカメラを構えたくなりますよ。
桜が満開の時期になれば、夜にはぼんぼりで幻想的なライトアップを楽しむことができます。
戸根川から2.5キロ、琴海中央公園の斜面いっぱいに咲く桜もおすすめです。
琴海中央公園には、子ども達の大好きなローラー滑り台が設置されており、家族連れのお花見にピッタリの場所です。
桜や菜の花畑を楽しむ「琴海花まつり」
3月下旬頃に開催される「琴海花まつり」では、桜や菜の花畑を堪能することができます。
戸根川周辺では、採れたて農産物の販売やいちご狩り体験、陶芸や紙粘土の絵付け等が催されています。一面菜の花畑の社が丘公園では、数量限定で猪鍋の無料配布。琴海中央公園付近では、シーカヤックで大村湾の自然を体中で味わう体験もありますよ。
また、琴海中央公園に設置されている吊り橋も有名な桜スポットのひとつ。渡り切るまでに橋が結構揺れるので怖いと感じるかもしれませんが、一本の吊り橋に覆いかぶさるように咲く桜が幻想的です。
琴海花まつりに訪れた際には、ぜひシーカヤックや吊り橋にチャレンジしてみてくださいね。
住所:長崎県長崎市琴海戸根川沿い
番号:095-884-2001(琴海花まつり実行委員会事務局 琴海地域センター)
アクセス:長崎駅から長崎バス乗車「戸根橋バス停」下車
利用時間:年中開放 琴海花まつり3月下旬頃(2020中止)
公式URL:https://www.nagasaki-tabinet.com/event/61693
SETRE Glover's house NAGASAKI
住所:長崎県長崎市南山手町2-28
TEL:095-827-7777
営業時間:
【 ホ テ ル 】火曜定休(祝日・夏期・年末年始除く)
※水曜日は10:00~の営業となります
【ブライダル】平日12:00-19:00/土日祝10:00−20:00/火曜・水曜定休
http://www.hotelsetre.com/nagasaki

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