
真夏の暑さが連日つづく8月。遠出をするには厳しい世の中ですが、神戸から車で1時間もかからない淡路島は気分転換にもおすすめのスポットです。明石海峡大橋をわたり、海に囲まれた淡路島をドライブするだけで心も晴れやかに。
今回はそんな淡路島の名品とよばれるお土産を3つご紹介します!いずれもお取り寄せできるので、遠方の方はその味を楽しむことで旅をした気分に浸れるはず。豊かな自然がつくり出す天然の素材を活かした淡路島のお土産。その味わいやこだわりの製法をお伝えします。
北坂養鶏場 たまごまるごとプリン
淡路市の北西部、北淡ICから高架下を通り、畑が広がる道を進むと「北坂養鶏場」があります。目に見えるのは豊かな自然!視界をさえぎるものは何もなく、緑があふれる養鶏場はどこか田舎にきたような懐かしさを覚えます。瀬戸内海から山間を吹き抜けていく風も涼やかな居心地のよさを感じます。
駐車場に車を駐めて直売所に向かう途中、広い芝生の上で気持ちよさそうにくつろいでいる一匹のヤギが出迎えてくれます。人懐っこい様子をみると、普段から愛情たっぷり可愛がられていることがわかりますね。看板犬ならぬ看板ヤギに癒されたあとは、平飼い小屋を見学し、直営所でショッピングを楽しみましょう。
きめ細かい白身の泡立ちが料理人に愛される、さくら色の殻をしたたまごを産む「さくら」。味わい深い黄身が特徴の「もみじ」。新鮮な地下水や発酵肥料、大型ファンによる空気の循環など整った環境の中、この2つの品種がのびのびと養鶏場で暮らしています。たまごはもちろん、毎朝採れたてをお届け!梱包所と直売所はつながっているので、どなたもその日採れたての新鮮なたまごを買うことができます。
たまごがそのままプリンになった!100%たまごの不思議なプリン
北坂養鶏所の名を一躍有名にしたのが、大人気の「たまごまるごとプリン」です。360度どの角度からみても、見た目はたまごそのもの。殻におおわれたその姿は、いつも見かけるたまご以外の何者でもありません。穴やヒビもなく、一体これのどこがプリンなの?と食べる前は誰もが不思議に思うはず。
しかし、生卵を割るようにたまごを半分に割ると、鮮やかなオレンジ色のプリンがあらわれます!黄色よりオレンジ色に近いことから、濃厚で鮮度抜群なたまごだとわかりますね。「どうなっているの?」とみんなで謎解きをしながら食べるのも楽しい一時です。別添えされたとろりとほろ苦いシロップとたまごプリンの相性も抜群。
たまごを割らずに中身を攪拌し、じっくり時間をかけて低温加熱法で調理されたプリンは100%たまごでできているので、添加物などは一切使用していません。平飼いの純国産鶏卵を使用した養鶏場ならではのスイーツは、自然の恵そのものをいただいている気分になり心まで満たされます。お砂糖やその他の味付けもしていないので、わさび醤油をかけて純和風に、フルーツソースをつけて洋風スイーツ、ドレッシングをかけてサラダの具材にと幅広い食べ方を楽しめます。
北坂養鶏場
直売所/平飼い小屋
〒656-1602
兵庫県淡路市育波1115-1
営業 年中無休 ※1/1は休み
営業時間 9:00 – 16:00
電 話 0799-70-7267
https://kitasakatamago.co.jp/
長手長栄堂 あわじオレンジスティック
今年で創業90年を迎える「長手長栄堂」は、淡路島の特産品を素材にした御菓子作り一筋の老舗です。1930年の創業時から親子三世代にわたり淡路島を代表する菓子店として地元をはじめ全国各地から親しまれてきました。
今回ご紹介する「あわじオレンジスティック」に使用されている淡路特産の鳴門オレンジは、お酒のお供にあう「鳴門オレンジピール」、寒天やいんげん豆と一緒に丁寧に炊き込んだ「鳴門オレンジ羊羹」、国産黒須きなこをまぶした「あわじ餅」の素材としても使われており、どれも淡路島銘菓としてお土産にも大人気です。
鳴門オレンジは、約200年前に徳島藩の家臣が唐柑(とうかん)とよばれるみかんの種を庭にまいたことが起源とされています。4月中旬から初夏にかけて、洲本市周辺と淡路市の一部でしか育たない貴重なオレンジです。淡路島の契約農家で太陽の光をたっぷりと浴び、減農薬ですくすくと育てられた鳴門オレンジは、長手長栄堂の御菓子に欠かせない素材です。
繊細な素材を活かす熟練の製菓技術
あわじオレンジスティックは、鳴門オレンジを砂糖漬けにした「鳴門漬け」とほろ苦いベルギーチョコレートが組み合わさった少し大人な味のスイーツです。全国菓子博覧会の最優秀賞(名誉総裁賞)に輝いた名品ですが、その道のりは試行錯誤の連続。
鳴門オレンジの特徴である酸味とわずかな苦味はとても繊細なので、皮を甘く煮て加工する工程は至難の技だったとか。砂糖や渋取りの加減を何度も調整し、チョコレートにあう絶妙な甘さを引き出しました。つぎにチョコレートの温度調整を意味する「テンパリング」という作業もこのスイーツには欠かせません。
チョコレートを40~50度に温めて完全に溶かし、混ぜながら32度まで冷却。さらに攪拌して27~29度まで温度を下げます。やわらかさを残しつつも固まりかけたチョコレートを再度加熱し、空気が入らないように丁寧に30度になるまで攪拌。こうすることでツヤが出て、滑らかな味のチョコレートができあがります。機械化をせず品質重視のため手間暇かけてつくられたあわじオレンジスティック。熟練の製菓技術が光るその味は、鳴門オレンジのさわやかな風味とベルギーチョコレートの苦味、甘味のバランスが素晴らしい逸品です。
堀端本店
兵庫県洲本市本町5丁目3-26
堀端筋三井住友銀行前
TEL 0799-24-1050
フリーダイヤル 0120-24-1050
(一部地域ではご利用できません)
https://nagate.com/awajiorangestick/
自凝雫塩(おのころしずくしお)
古代からお金にかわり豊かさの象徴であった塩。人間が生きていいくために必要不可欠の栄養分をもつ塩は、政治や経済においても重要な位置を占めていました。そのため塩を扱う商人は莫大な富を得たと言い伝えられています。
しかし、日本では諸外国のように岩塩の資源がなく、降水量が世界平均の2倍もあり、日照時間が長いなど気候や地理的にも塩の生産は不向きとされてきました。そのため、海藻をいれた塩分の高い海水を煮詰めたり、窯で煮上げたり試行錯誤をくり返して日本独自の製法ができあがりました。
一度は国の専売制になり、より純度の高い塩が作られ副産物として豆腐の原料であるにがりができました。1997年に専売制が廃止されると、塩の製造方法は自由化され今ではそれぞれの地域の特色を活かした塩がつくられています。
自然の恵がぎゅっと詰まった天然の塩
淡路島や小豆島、家島諸島に囲まれた瀬戸内海東部の播磨灘。ごつごつした岩礁が目立つ、荒くたくましい印象の海ですが、鯛をはじめ穴子やイカナゴが名物の関西きっての海の幸の宝庫として親しまれています。
自凝雫塩はこの深いブルーが美しい播磨灘の海水を使用した塩です。水分を抜いた海水をぎゅっと濃縮し、昔ながらの薪を使い特注の鉄釜の中でじっくり炊いていきます。その時間はなんと40時間!たっぷりと時間と真心をこめて結晶化したあとは、杉樽で寝かせます。
ステンレスや機械にたよらず、昔ながらの製法にこだわってつくられた自凝雫塩。海の成分が凝縮されたその味わいは、素朴でまろやか。素材の味を引き出すやさしいあと味も特徴です。淡路島産の野菜や果物、魚や卵の調理にもぴったり。塩辛さだけでなく、ほのかな苦味や甘味も感じられる天然の塩の味をぜひ味わってみてください!
(株)脱サラファクトリー
〒656-1334
兵庫県洲本市五色町広石中1414番地82
http://hamashizuku.com/
まとめ
四方を海で囲まれた淡路島は、素材のよさが際立つ食の宝庫でもあります。旅の楽しみは食!そんな方も多いのではないでしょうか。今回は旅の思い出にもなる、淡路島のお土産をご紹介しました。淡路島まで足を運ぶのが難しい場合は、お取り寄せをして旅をした気分を味わってみましょう。プレゼントや自分へのご褒美に選ぶのもよし。「おいしい!」と思わず笑顔になる淡路島のお土産を楽しみましょう!
HOTEL SETRE
住所:兵庫県神戸市垂水区海岸通11-1
TEL:078-708-3331
営業時間:
【ホテル】火曜定休(祝日・夏期・年末年始を除く)
【ブライダル】平日12:00-19:00/土日祝10:00−20:00/火曜・水曜定休
http://www.hotelsetre.com/maiko

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