
旅先で道を尋ねたり、おすすめのお店やグルメを聞いたり。旅先での現地の人々との交流は旅の醍醐味のひとつですよね。
旅行に行く前に現地の方言について調べたことはありますか?方言や地方のマナーについて知っておくと、会話が分からなくて話が通じなかったり、失礼になるということにもなりません。
そこで今回は兵庫県・姫路に行くなら知っておきたい、兵庫の方言についてご紹介します。関西弁とは少し違う兵庫の方言。事前に知って旅先で使うことができれば、きっと現地の人との距離が近くなるはず。ぜひご参考にして下さいね。
播州弁と神戸弁
関西はみんな関西弁を使うのでは?と思う方も多いと思いますが、南北に広い兵庫県では、地域によって使う方言も様々。姫路を主に、兵庫県南西部の播磨地方で使用されている方言は「播州弁」です。関西の中でもアクセントや言葉遣いに少し荒々しい雰囲気があるため、初めて方言を聞く方はキツく感じる方も多いかもしれません。怒っている訳では無いので安心して下さい。
一方で神戸弁は神戸を主に兵庫県南東部の阪神地方で使われる方言です。どちらも関西弁のイントネーションでありながらも、独特の言い回しを使用することがあるので、兵庫に行く際はぜひ覚えておいて下さい。
知っておきたい播州弁
「このお煎餅、こわいですね。」
この表現はどんな意味でしょうか。播州弁での「こわい」は「怖い」ではなく、「固い」ということを意味します。この様に標準語とは全く違う意味を持つ表現があるのが播州弁。知っておかないと違った意味に捉えてしまうかもしれませんよね。
続いては夕食を食べた後の会話からの例文です。
「美味しかった!たくさん食べてづつない。」
「づつない」は「お腹が一杯で苦しい」という意味を表します。覚えておくと食事の際に使えますね。
旅で使ってみよう!大きさを表す播州弁
播州弁について少し理解ができれば、実際に播州弁を使ってみましょう!続いては播州弁初心者の方でも使いやすい、大きさや程度を表す播州弁をご紹介します。
「えらいぎょうさん料理が出てくるなあ」
なんとなく物々しい雰囲気がする表現ですが、この意味は分かりますか?この方言は、「えらい(とても)ぎょうさん(たくさん)料理が出てくるなあ」という意味になります。
この方言は旅先のいろんな場面で使えそうですね。他にも「ごっつい(とても)」「こまい(小さい)」なども、大きさや程度を表すのによく使う表現です。アクセントは頭文字につけるイメージで。使いこなすことができれば播州弁マスターです!
知っておきたい神戸弁一覧
続いては神戸弁をご紹介します。神戸弁は播州弁や他の関西の方言に比べて、話し方のスピードがゆっくりとして優しく聞こえる特徴があります。神戸弁の中には標準語と全く違う意味を持つ場合や、知っていないと意味が分からない言葉もあるので、覚えておくと神戸の人との会話を理解しやすくなります。使用されることが多い神戸弁をいくつか紹介します。
ほかす
関西以外の地域の人は聞きなれない表現のひとつです。会話で出てくることが多いのでぜひ覚えておきましょう。「ほかす」は標準語では「捨てる」を意味します。
「そこにほかしといて」
「これほかしても良いですか?」
などといった例で使用されます。神戸では頻繁に使われるので、方言だと思っていない神戸の人も多いです。
えらい
播州弁でも出てきた「えらい」ですが神戸ではまた違った表現としても使用されます。「えらい」と聞くと「偉い?」という意味に思ってしまう方も多いかと思いますが、神戸弁での「えらい」は「偉い」を意味しません。例えば以下の様な会話で使われます。
「今日も1日暑くてえらいね〜。」
「遠い所からえらかったね〜。」
「えらいお疲れ様でした。」
神戸弁の「えらい」はニュアンスとしては「大変」や「しんどい」の意味を持ち、相手を労う会話をする際にも使われることがあります。若い方はあまり使う人はいない方言で、主に年配の方が使うことが多いです。どの年代の方に使っても失礼ではありませんので、目上の方にも使える方言です。
旅で使ってみたい神戸弁一覧
続いては神戸に行った際に簡単に使える神戸弁をご紹介します。標準語に少し加えるだけで神戸弁になるので、ぜひ使ってみましょう!
ほんま
「ほんま」は標準語では「本当」を意味する神戸弁です。
例えばこのような表現で使うことができます。
「ほんまにありがとうございます。」
標準語では「本当にありがとうございます。」の意味になります。旅先で神戸の人に親切にしてもらった時に「ほんまにありがとうございます」と言えば、親近感たっぷりの表現になります。目上の方に使っても失礼に当たらない方言です。
ばり
「ばり」は標準語では「とても」「すごく」を意味する表現です。旅先では以下のような例で使ってみましょう。
「この食べ物ばり美味しい!」
「この服ばり可愛い!」
物事の程度が大きい時に使う表現ですが、カジュアルなニュアンスで表現する言葉になります。年配の方や目上の方、料亭など敷居の高い場所では使用することは避けましょう。一方でカジュアルな場面で使えばとても親近感のある会話になるのでおすすめです。大衆居酒屋や下町のお店などでぜひ使ってみましょう。
神戸独特の表現
続いては方言ではありませんが、神戸独特のユニークな表現についてご紹介します。知っていると旅行で役に立つ表現なので、ぜひ覚えておきましょう!
海側・山側
神戸では北を「山側」、南を「海側」と表現します。これは神戸は南に瀬戸内海、北を六甲の山に挟まれた地形のためこの様な表現になったと言われています。神戸の人に道を尋ねた時に、
「駅の海側の横断歩道を渡って下さい」と言われた場合は
「駅の南側の横断歩道を渡って下さい」という意味になります。
ちなみに神戸の街で道に迷った時は北側に山、南側に海があると覚えておきましょう。神戸の街は比較的どこからでも山を見ることができるので、道に迷ってしまうことは少ないです。
豚まん
こちらも神戸独特の表現です。神戸では「肉まん」のことを素材が豚か牛か関わらず「豚まん」と言います。
神戸の人気観光スポット「神戸・南京町」には「豚まん」の人気店がたくさん立ち並んでいます。アツアツの豚まんをぜひ神戸に行ったら食べてみて下さいね。
まとめ
今回は旅行で兵庫を訪れる時に知っておきたい表現についてご紹介しました。
関西以外の地域から訪れる方にとっては関西弁は全て同じに聞こえるかもしれませんが、兵庫には関西弁とは異なった独特の方言が存在します。
覚えておくと旅先での会話を理解しやすくなりますし、使うことができれば現地の人と距離が縮まりますよ。ぜひ兵庫を訪れる際は今回の記事を参考にして下さい。
SETRE Highlandvilla HIMEJI
住所:兵庫県姫路市 広嶺山224-26
TEL:079-284-3010
営業時間:
【 ホ テ ル 】火・水曜日定休(祝日・夏季・年末年始除く)
【ブライダル】平日12:00~19:00/日祝10:00~20:00/火・水曜日定休
http://www.hotelsetre.com/himeji


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