
猛暑の夏が終わり、ぐっと寒くなってきたこの頃。コロナと暑さで外出を極力控えていた方も多いと思いますが、涼しくなり出歩きやすくなったこの時期に紅葉鑑賞へ出かけませんか?神社仏閣や日本庭園で本格的な日本の秋を楽しみましょう!
山頂の絶景!姫路が誇る寺院で紅葉鑑賞 書写山・「書寫山圓教寺」
壮観な眺めが美しい書写山の山頂に位置する書寫山圓教寺。ロープウェイで山頂まで上る道中は、非日常感があってわくわくした気分が一層高まります!赤や黄色に染まった木々につつまれた寺院で秋景色を鑑賞しましょう。
あの世界的名作のロケ地にも!1,000年の歴史が刻まれる書寫山圓教寺
姫路の北西に位置する「書写山(しょしゃざん)」は、標高371mの迫力ある山。その広大な山地の一帯を占めるのは、「西の比叡山」と呼ばれている「書寫山圓教寺(しょしゃざんえんきょうじ)」です。天台宗の別格本山として、また西国三十三所観音霊場の第二十七番礼所として全国から巡礼者が集います。
中世には、比叡山、大山とともに天台宗の三大道場として名を連ねた巨刹は、康保3年(966年)に天台宗の僧侶・性空によって建てられたと言い伝えられています。皇族や貴族の信仰も篤く、天皇や法皇も訪れた由緒ある寺院です。
また、圓教寺は世界的ヒットを記録した映画『ラストサムライ』のロケ地として世界的に有名になりました!主演のトム・クルーズと渡辺謙が挨拶を交わすシーンは、重要文化財である「常行堂」で撮影されたのだとか。映画ファンも必見のロケ地ですね。
秋色に染まった寺院は荘厳な美しさ
境内は3つのエリアに分かれています。仁王門から十妙院までを「東谷」、摩尼殿を「中谷」、大講堂、食堂、常行堂の三之堂を「西谷」と呼び、それぞれ趣のある景色を生み出しています。
紅葉シーズンは、書写山全体が赤いモミジや黄色のイチョウに彩られ、荘厳な圓教寺が最も美しく輝く時。寺院を訪れると一番に圧倒される摩尼殿は、清水の舞台と同じ造りで山頂にそびえたつ様は威厳に満ちています。そんな摩尼殿も、この時期は色とりどりの紅葉につつまれ、訪れる人の心を癒します。迫力ある紅葉写真を撮るなら迷わずここを選びましょう!
「西谷」のエリアに位置する「金剛堂」周辺では、侘び寂びを感じる美しい紅葉風景を見ることができます。お堂の天井には天女の絵が描かれており、特別行事の時のみ拝観できるそう。屋根を飾る鯱瓦は日本最古のデザインです。摩尼殿のダイナミックなスケールとはまた違った紅葉をお楽しみください。
書寫山圓教寺
所在地:〒671-2201 兵庫県姫路市書写2968
Tell:079-266-3327
入山料:500円 *中高生以下は無料
URL:http://www.shosha.or.jp/
9つの庭園が織り成す華麗な紅葉風景を楽しもう!「好古園」
世界遺産の姫路城を背景に、3万平方メートルの敷地を有する「好古園」。武家屋敷など貴重な建築物をそのまま生かした敷地内は、風情の異なる9つの日本庭園から成り立ちます。格調高い和の空間を彩る紅葉はため息ものの美しさです。
江戸時代の建築を忠実に再現した庭園はロケ地にも大人気!
好古園は、姫路市制100年を記念して整備され、1992年に開園しました。「姫路侍屋敷図」を基に、江戸時代に造られた西御屋敷や武家屋敷の一部をそのまま活用して造られました。9つの異なる日本庭園の入口には伝統的な長屋門や屋敷門、園内には渡り廊下などが再現され、江戸時代の建築を丁寧に再現しています。
広大な敷地と見応え十分の庭園は1日中散策しても飽きない空間。観光客をはじめ、地元の方の憩いの場としても親しまれているスポットです。武家屋敷や屋根瓦、土壁など日本の伝統建築は、江戸時代にタイムスリップしたような気分に浸れます。
その忠実な再現性は他方面から評価されており、映画やドラマのロケ地としても人気があります。「水戸黄門」や「暴れん坊将軍」など歴史ドラマをはじめ、映画「るろうに剣心」、「大奥」など名だたる名作品のロケ地となった好古園。散策前に映画やドラマをおさらいしておくとさらに楽しめますね!
日本の伝統美が集結した庭園を彩る紅葉
四季折々、または時間帯によって景色が変わる庭園はとても表情豊か。春は桜、夏は涼しい水のせせらぎと新緑、冬は雪景色を鑑賞できます。そして、今回のテーマとなっている秋はもちろん紅葉のベストシーズンです!
瀬戸内海をイメージした250匹の錦鯉が泳ぐ大池や、園内のシンボルである渡り廊下を有する「御屋敷の庭」は園内最大の規模。中秋の名月を愛でるためにつくられた「潮音斎」の大池には滝もあり、周りを彩るたくさんのモミジの木々と共に圧巻の見応え。また、ゆるやかな曲線が連なる渡り廊下からは、カラフルに色を染めた紅葉と水面のコントラストが楽しめます。その美しさは思わずため息が出てしまうほど。夜のライトアップ期間は、一層ロマンチックな雰囲気になります。
夏木と呼ばれる広葉樹が連なる「夏木の庭」も紅葉写真を撮るには絶好のスポット!四阿(あずまや)の「鷺望亭(ろぼうてい)」からは姫路城を望めます。夏木の庭の隣にある「流れの平庭」は、ゆるやかな水の流れに癒される庭園。四季折々の草花や紅葉を流水の涼やかな音と共に楽しめますよ。
四季折々の景色を眺めながらお食事もいただけます!
広大な敷地を散策しているとお腹が空きますが、園内にはレストランや茶室があるので心配は無用!お屋敷の庭の敷地内にあるレストラン「活水軒」では、季節を感じる庭園風景を眺めながら穴子丼やてんぷら、姫御膳などをいただけます。
京都の数奇屋造りのプロが集結して造られた本格的茶室「双樹庵」では、お抹茶と生菓子が提供されています。優雅な空間でいただくお抹茶は格別においしく感じること間違いなし!
好古園
所在地:〒670-0012 兵庫県姫路市本町68
Tell:079-289-4120
開演時間:4月27日~8月31日 9時~18時(最終入園は17時30)
9月1日~4月26日 9時~17時(最終入園は16時30)
入園料:大人310円 小・中高生150円
駐車場:最寄りの大手門駐車場をご利用ください。
URL:http://www.himeji-machishin.jp/ryokka/kokoen/index.php
ハイキングのゴールは風格のある神社で絶景と紅葉鑑賞!「広峯神社」
最後にご紹介するのは、姫路の街を一望できる広峰山の山頂に鎮座する「広峯神社」の紅葉です。山道をハイキングしながら紅葉を鑑賞できるので、遠足気分で出かけてみませんか?
威厳に満ちた風格のある神社は陰陽道とも縁が深い?!
奈良時代の最盛期に建てられた広峯神社は、素戔男尊(スサノオノミコト)を主祭神とする歴史と風格のある神社です。素戔嗚尊は、日本列島を誕生させた伊邪那岐(イザナギ)と伊邪那美(イザナミ)から生まれたとされ、天照大神、月詠命を兄弟神に持ちます。数々の伝説を残し英雄的な面が強い素戔嗚尊ですが、母である伊邪那美に会いたいと泣き叫ぶこともあり、実は温厚で情に厚い性格だったのではと言われています。
神社を創建した吉備真備が陰陽師であったことから、神仏習合の神、また暦の神である牛頭天王(ごずてんのう)を素戔嗚尊としてお祀りしており、仏教や陰陽道との関わりも深い神社です。
真備吉備は陰陽道の祖とされる人物だったため、古くからこの地で占いや祈祷が行われ、その名残として「九星詣り」を境内で楽しめます。授与所で九星詣りの御札を購入し、願い事を書いたら本殿裏にある9つの穴から自分の運命星を探し御札を入れましょう。その際、願い事を3回ささやくのが古くからの風習とされています。
圧巻の本殿は必見!ハイキングを楽しみながら紅葉鑑賞はいかが?
神社の入口である鳥居をくぐると、表門を目指して10分ほど山道を歩きます。鳥居の手前に駐車場があるので、山頂まで車で行くこともできます。重要文化財に指定さている神社は、素戔嗚尊の威厳に満ちたオーラが放たれ風格ある趣。登ってきた道を振り返ると、瀬戸内海が見わたせ、広嶺山の山頂に居ることを実感できます。
神仏習合の影響が色濃く、神殿と仏間を交互においた造りは見応え十分。拝殿には、本殿を守るかのように立派な木の柱がずらりと整列しており、はるか昔の木造建築の緻密さに息を飲みます。圧倒的なスケールを持つこの拝殿は、国内最大級の規模を誇ります。
自然と背筋が伸びるような境内では、紅葉鑑賞も楽しめますよ。神社に至るまでの道は、広峯山のハイキングとして人気があるので余裕のある方は山道も楽しんでみませんか?秋色に染まったマイナスイオンたっぷりの山で、落ち葉狩りをするのもいいですね!山頂の神社で姫路市を一望して、参拝する充実のコースです。
広峯神社
所在地:〒670-0891 姫路市広嶺山52
Tell:079-288-4777
駐車場:有り
URL:http://www.hiromine-j.jp/
SETRE Highlandvilla HIMEJI
住所:兵庫県姫路市 広嶺山224-26
TEL:079-284-3010
営業時間:
【 ホ テ ル 】火・水曜日定休(祝日・夏季・年末年始除く)
【ブライダル】平日12:00~19:00/日祝10:00~20:00/火・水曜日定休
http://www.hotelsetre.com/himeji


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